エントリーNO.29 【入選】
3連ブックケース

作品サイズ(タテ×ヨコ×高さ・単位mm)
(奥行)370(最大)×2020×1700

製作者
根岸 照雄ん(埼玉県)

作品に関するコメント
<ブックケース製作の目標>
従来の本を機能的に収納できるだけの角張った本箱のイメージを脱却して、実用性と家具調の色彩も併せてもち、移動や多少の組合せが出来る分離型のbook case(shelf)を目標とした。
今回は6畳間の横幅2700mmの一壁面に、目標にかなった分離可能な3連の並立できるブックケースの設計、製作を試みた。これらを説明の都合上、写真に向かって左から(電話台は除く)、(A)多目的型ブックケース、(B)下駄履き型ブックケース、(C)引き出し付きブックケースと名付けた。
<使用木材>
18mm、14mmの輸入パイン集成材(ニュージーランド原産)および3mmベニヤ板(背板用)

オリジナル作品のレイアウトで、(B)下駄履き型ブックケースの下段の空間部分に、既存の桐和ダンスを嵌め込み、スペースの有効利用と同時に和洋の調和を図る構造とした。
(A)多目的ブックケース
<部材厚さ>14mm
<外形寸法>820(幅)×1440(高)×350(奥)(単位mm)
<構成概形>全体を3部で構成上部は3段のブックシェル型で、その最上段はガラスの引き戸型、中央部はCDプレイヤとテープレコーダを収納するスペース。また左端はこれらに関係する小物の収納場所。下部の右側はA4版のファイルが容易に収納できるだけの高さ(360mm)を設けた。また左側には2段の引き出しを設け筆記用具などの収納場所とした。
なお、中央部と下部それぞれの左側は 、部屋の入り口側になるので、心理的な圧迫感を減らすために斜めに遮断して奥行きを狭くしている。
(1)腕時計のハンガー:上部右端には厚10mmの2枚のアクリル板をレールで挟み手前に引き出せる構造になっている。また、板の両面にはアクリル棒のフックを取り付け、腕時計のハンガーとしている。
(2)引き出しの装飾:フェザー型のネックレス(シルバー)を飾りとして利用。接着剤で固定。また幅10mm、厚さ3mmの真鍮板をルータで加工した溝に埋め込み接着してアクセントをつけた。
(3)取っ手(コインの飾り付き):真鍮丸棒を直径18mm、長さ18mmの円柱に旋盤で加工し、円柱面には指掛けと飾りを兼ねて3カ所に切り込み溝を施した。また前面は不用になった外国のコインの寸法に合わせて溝を切削加工、その窪みにコインを嵌め込み、接着剤で固定して飾り取っ手とした。扉の裏側から3mmのビスでネジ止め。
(4)背板:背板は本を並べれば隠れて見えなくなる場所であるが、遊び心と一寸した悪戯で、古いカレンダーの写真を貼り装飾したつもり。(反省:少々ごたつき過ぎ)

(B)下駄履き型ブックケース
<部材厚さ>18mm
<外形寸法>770(幅)×1700(高)×370(奥)(単位mm)
<構成概形>上部は2段仕切の構造で、大型の写真アルバムが収納できることに主眼を置いた。扉はガラス戸の観音開きで両端を袋蝶番で保持。扉の押さえには(閉時)はフェライトの永久磁石を使用。
一方、下部の下駄履き空間部には既存の桐和ダンスを挿入出来る構成(概述済み)。
(1)取っ手(コインの飾り付き):真鍮丸棒を直径25mm、長さ25mmの円柱に旋盤で加工し、円柱面には指掛けと飾りを兼ねて4カ所に切り込み溝を施した。また前面は不用になった外国のコインの寸法に合わせて溝を切削加工し、その窪みにコインを嵌め込み、接着剤で固定して飾り取っ手とした。これを扉の裏側から3mmのビスで固定。
(2)書棚の内部:上段部右側には、不用になった花瓶の容器(115mmの正方形杉正目)を3段に切断、加工してこれらを斜めに積み重ね固定した。これはスペースに余裕を持たせると同時に小物などを置く装飾台としても利用できる。
(3)扉の飾り(その1):ガラス戸部分には直径5mmの真鍮棒を2本組み合わせ配置し、窓枠の装飾とした。
(4)扉の飾り(その2):高さ27mm、長さ48mm、厚さ3mmの黒檀板上に、不要になったシルバー製扇形ネックレスを接着固定して扉にアクセント(黒とシルバー飴色の木調)をつけた。(廃物の再利用
(5)背板:多目的型ブックケースの場合と同様。古いカレンダーの写真を貼り装飾。
(1)取っ手(コインの飾り付き)
(2)書棚の内部
(3)、(4)扉の飾り

(C)引き出し付きブックケース
<部材厚さ>18mm
<外形寸法>430(幅)×1700(高)×320(奥)(単位mm)
<構成概形>上、中、下の3段構成であり、上段部および中段部は、仕切板の上下位置の調整が可能な構成である他は(B)下駄履き型ブックケースの場合とほぼ同じ。
また下段部は2段の普通の引き出しで構成。
(1)取っ手:4個の取っ手の構造は、(B)下駄履き型ブックケースのものと同様に丸棒の前面にコインを配置して装飾性をもたせた。
(2)扉の飾り:扉中央部の黒檀板上に不要になったイヤリングを接着し、真鍮の化粧釘を打ち込んで扉のアクセントした。(実用と廃物の再利用を兼ねて)
(3)引き出し部:2段引き出しの前板は面取りで丸味をもたせている。引き出しには装飾として、幅10mm、長さ350mmの真鍮板をあらかじめほっておいた溝に嵌め込み接着剤で固定((A)多目的ブックケースと同様)。
(4)中央部の飾り:ミミズクの彫り物(インド物産展で購入したもの)を装飾品として流用。

家具を兼ね”ブックケース”として実用
付属の電話台(花瓶台)
<部材厚さ>18mm
<外形寸法>230(天板)×420(足)
<構成概形>天板は上、下2枚の板を変形8角形に加工して柔らか味を持たせた。
(下側板)木ねじとボンドで対称位置に足を強固に固定。
(上側板)下側板の上部中央に黒檀の十字を挟んで花文字のタイルを配し、その周囲にタイル高さの板を接着した後、8角形に加工して上側板とした。
天板の外周はトリーマで面取りしている。

ワークセンター2000を前に(バックは自作の工具類の物置)
◆トリトン製品に関するコメント
Work shop Systemは使う人の立場で随所に工夫が施され、取り扱いが簡単で機能性に優れ、なお木工加工機械として十分な精度が得られる優れものと思います。
現在ワークセンター2000の他にシステムの内の5点の製品を使って自在に工作を楽しんでいます。



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